Bestierraにとって今大会はステップアップの大会になると思われていた。それには当然いくつかの理由があるからである。
まずはチームを結成して以来初めて選手全員が集まるという点である。これは単純に控えが増えるということだけでなく、選手のモチベーションにも繋がると思われる。そして次に、大会直前に練習を行った点である。今までは大会前に集まって練習するという機会はなかったが、今回は早くから計画が立てられ、当日も充実した練習ができた。
そして迎えた大会当日。選手全員が強い気持ちを持ってこの大会に挑んだ・・・はずだった。だが気持ちだけでは結果は付いてこなかった。結果から言えば1勝5敗。その1勝も最終戦でやっと手にしたものであり、彼らは初戦から屈辱の5連敗を喫したのである。
ディフェンスでは1対1から簡単に突破を許し、セットプレーからはマークを外され簡単にゴールを許す。オフェンスでは運動量の少なさから消極的なプレーが目立ち、マイボールになってもゴールの可能性が感じられなかった。そういった基本的な部分でのミスを連発する低調なパフォーマンスだった。それは6試合で9得点・21失点という数字が物語っており、全体的なレベルアップが必要だということを痛烈に感じさせられた大会となった。
しかし、最後の試合で勝利を手にした彼らに満足している様子はなく「次こそは・・・」と燃えたぎる闘志を抑える獣のように見えたことは、これからも私にこの小さなチームを追っていこうと思わせるには十分だった。そう、彼らの伝説はまだ始まったばかりなのだ。

Manténgase allí que es Bestierra!(頑張れBestierra!)