第13節 ボルトン0−2リバプール

サッカーの試合でこんなに笑ったのは初めてかもしれない。それだけおもしろい試合だった。色々な意味で。
まず改めて言うまでもないけど倉敷・粕谷のコンビは絶妙。前半に関してはロビー・キーンをこれでもかってくらいにイジってた。ベンチスタートだったトーレスと比較してはイジってイジって。押し込むだけのシュートを外したシーンでもまたイジって。途中ちょっと同情するくらいだったな。たしかにポジショニングだったりトラップだったり、もう少しよくなればゴールに繋がりそうなシーンはいくつかあった。ただタイプ的に1トップには向いてないだろうから、ベニテスの要求にはなかなか応えられないかもしれない。でも個人的には好きな選手だから頑張って欲しいな。
試合はファビオ・アウレリオのクロスをカイトが頭で合わせて先制。簡単なシュートじゃなかったと思うけど、狙いすましたシュートはネットに突き刺さった。カイトはこの前にもバー直撃のシュートを打ってて、気の利いたプレーだけで終わらずゴールへの嗅覚も持ち合わせてるのがいい。正直キーンよりもゴールの匂いがするのはカイトだった。
そして運命の後半。俺は衝撃的な出会いを経験した。ドレッドヘアーをなびかせピッチを駆け回るその選手の名は、リカルド・ガードナー。前半の主役がキーンだとすれば、後半の主役は間違いなくガードナーだった。この選手、とにかく速い。めちゃくちゃ速い。どこの国の選手かと思ってたらなんとジャマイカ代表の選手。アサファ・パウエルウサイン・ボルトの系譜を受け継ぐ選手か・・・なんて冗談で思ってたら実は30歳!むしろ彼らがガードナーの系譜を受け継いでたのか・・・!
その快足で抜け出してキーパーと1対1になったシーンでは、滑って軸足にシュートを当てて外し、また快足を生かしてパスカットしたかと思えば、強引なスルーパスを出して味方を困惑させる。さらに訪れたキーパーとの1対1では、前述のチャンスと同様トラップまでは完璧なのに・・・シュートに全くセンスが感じられない。というかいいトラップした時点で俺は笑ってた。最後の方は彼が画面に出るだけで笑ってたけど。
試合はというと、イジられまくったキーンに代わって真打トーレスが登場。またあっさりとジェラードのゴールをアシストしちゃうんだ。右足のアウトにかけたオシャレなパスでさ。粕谷さんが「キーンにはできないプレーだね」とか言ってたけど、彼にトーレスの役割を期待しても仕方ない。キーンはキーンでしかないんだから。交代したシーンでは少し落ち込んでた感じだったけど、次からまた切り替えて自信を持ってプレーして欲しいね。
試合はそのまま終了。今日はとにかく倉敷・粕谷のコンビとガードナーが見れてもうお腹いっぱい。倉敷さんがテイラーの刺青を見て「銭湯に入れないんじゃない?」とか「鋼の錬金術師の傷の男みたい」とか言ってたのにもウケた。ホントに笑いまくった試合だった。