0−2。完敗なのか。勝てない相手ではなかった。1点目は予想していた右サイドから崩された。後半開始直後だった。ハーフタイムにあれだけ言ってたのに、俺は何故か左のボランチに入った。バカだ。さらに俺の動きは最悪で(つーか運動量が少なく消極的で)最後の大会だとわかっていたはずなのに気持ちが入ってなかった。試合前日には「前半でバテるくらい動き回る」って言ってたのに。結局は口だけの男だった。ボランチが汗かかないでどーすんだよ!たしかに体力に絶対の自信があるわけじゃない。ただもっと動けたはず。試合後ほとんど疲れてなかったから。ふざけんな。何のために体力残してんだバカ。慎重になり過ぎた(相手のゴールに向かっていくプレーがなかった)部分もあった。ホント試合に出てない人たちに申し訳ないと思った。他のみんなは頑張ってたと思う。3年で試合に出てなかったヤツもいた。
ただウチはそんなに簡単に点の取れるチームじゃない。だからあの1点が重かった。俺らが主体となって1年間やってきた、俺は何か変わったのか?成長したのか?そう言われると俺は自信を持ってハイと言えない。俺は何をしてきたんだ・・・悔いしか残ってないじゃないか。指導者がいないというせいにしてしまいたいけど、そんなチームいくらでもある。でも・・・。試合後、泣いてるヤツもいた。当然か。でも俺は泣かなかった。全力を出し切って負けたなら泣いていたかもしれない。ただ俺は不完全燃焼だ。とにかく腹立たしかった。それなのに俺はやけに平然と、明るく振る舞っていた。もう全部俺のせいにしてくれ、と思った。