第33節 リバプール4−4アーセナル

結果を知っていても楽しみな試合ってなかなかないと思う。わざわざ土曜の朝に早起きして見たくなるような試合。それだけのビッグマッチ、まさかこんな打ち合いになるとはね。

リバプール】4−2−3−1
レイナ
アルベロア、キャラガー、アッガー、アウレリオ
アロンソマスチェラーノ
ベナユン、カイト、リエラ
トーレス
アーセナル】4−4−1−1
ファビアンスキ
サニャ、コロ、シルベストル、ギブス、
アルシャビンデニウソン、ソング、ナスリ
セスク、ベントナー

セスクはまたトップ下起用か。前節を見るとあまり機能してなかったと思うんだけど。下がってボールを捌いてた後半の方が間違いなくよかった。彼は明らかにボールを受けるタイプじゃなくボールを出すタイプだしね。さて今節はどうか。
前半開始早々から、お互い少ないタッチでボールを回しチャンスを窺う。この辺の精度はお互い素晴らしいが、経験で劣るアーセナルの選手がプレッシャーに耐えられるかどうか。まぁでもそんなにヤワな選手たちじゃないか。
トーレスとコロが激しくやり合う場面が増える。このマッチアップは鍵を握りそう。ただ最後に構える今日のファビアンスキは当たってる。

セスクとナスリの前プレから奪ったボールを、最後はアルシャビンが決めて先制。2人で崩してアルシャビンに繋いだプレーは見事だった。カットされたアウレリオは迂闊だったね。こういうビッグマッチでは些細な判断ミスが命取りになる。
その後は完全にリバプールの流れ。ベナユンが特に絡んでチャンスを作るも、当たってるファビアンスキの前にゴールを奪えず前半終了。

後半、サニャのクリアミスを拾ったカイトのクロスからトーレスのヘッドで同点。サニャはミスの後トーレスのマークに付かなかったのも問題。

曖昧なバックパス処理からカイトに高い位置でボールを奪われたアーセナル。そのクロスから最後はベナユンが頭で合わせて逆転。シルベストルとファビアンスキの連携がイマイチだった。ただギブスも危ないシーンならセーフティーに蹴り出す判断をすべきだった。ファビアンスキはゴール内で守ってちゃダメだね。デニウソンに代えて倉敷さん待望のウォルコット登場。試合を再度引っくり返せるか。

アルシャビンが高い位置でのパスカットからそのままゴールを決めて同点。素晴らしい軌道を描いたシュートだった。

今度はアーセナルがクリアミスを拾ってからのゴール。アルシャビンハットトリック達成で試合を引っくり返した。

リエラのクロスを受けてからはトーレス劇場の開演。トラップからシュートまで素晴らしい流れだった。倉敷さん曰く、「江戸時代の浮世絵だったらめちゃくちゃ売れただろう」っていうトーレス。いや現代で写真集を出しても売れると思うけど。
アシストのリエラに代わってバベルが入る。お互いに選手間の距離が開いてきて、個人技での打開が目立ってきそうな時間帯。そういう意味ではバベルやウォルコットは楽しみ。お疲れカイトに代わってエル・ザハル。

CK崩れからカウンター発動。ウォルコットが運んで最後はフリーのアルシャビンが受けてネットを揺らした。結局1人で4点取っちゃったね。もうフィジカル的にも問題なさそうだし、プレミアにもフィットして今後が更に楽しみ。

後半ロスタイム、ベナユンの意地のゴールで追い付くも試合終了。ユナイテッドを追うリバプールにとっては痛い引き分け。アーセナルにとってアンフィールドでの勝点1は悪くない結果か。終盤にベントナーに代えてディアビを投入したヴェンゲルからはそんな意思が感じられた。