第1節 ポーツマス0−1フルハム

ポーツマス】4−2−3−1(4−3−3?)
ジェームズ
カブール、ウィルソン、ディスタン、ベルハジ
マリンズ、モコエナ
ウタカ、ディオップ、クラニチャル
ピキオンヌ
<交代>
・ディオップ→カヌー′76
・ウタカ→ニュージェント′86

フルハム】4−4−2
シュウォーツァー
パントシル、ヒューズ、ハンゲラン、コンチェスキー
ゲラ、エトゥフ、マーフィー、デンプシー
ザモラ、A・ジョンソン
<交代>
・ザモラ→ネヴラン′80
・ゲラ→ソル・ギヒョン′88

キックオフ前にはコミュニティー・シールドと同様にボビー・ロブソンに捧げる黙祷と拍手。選手としても監督としてもフルハムでキャリアをスタートさせたロブソン。彼の業績を讃えるためにも勝利をあげたいフルハムは、アウェーでポーツマスとの開幕戦を迎えた。
正直言って両チームの試合をあまり見たことがないので、選手がイマイチ把握できず。更にポンペイは主力の流出で余計に知らない選手が多いと思われる。対するフルハムは昨季のメンバーがほとんど残ったらしい。
フルハムの先制点は、デンプシーのシュートがザモラに当たってゴールに吸い込まれるという幸運な形から生まれた。天国のロブソンから古巣に対するささやかなお礼か。
失点以降はボールを支配するポンペイ。CKやFKでチャンスを迎えるも決めきれない。痺れを切らしたのかポンペイに12人目の選手が登場。ボールボーイが間違って*1ピッチ内でボールを拾ってしまう。ジェームズはボールが出ると見切っていたけど実際は微妙なところだった。
前半終了。シュートやCKの数はほとんど変わらず互角の展開。唯一ゴールだけがその差。
後半開始早々、素早いパス交換からピキオンヌ、マリンズが絡んで最後はカブールが宇宙開発。でもいい展開だった。個人的にフィニッシュに顔を出せるSBは好きだな。逆サイドのベルハジはフィニッシュよりチャンスメイクで貢献していて、左サイドは彼のものになっていた。あれだけ攻撃に絡めるならもっと前で見たい選手ではある。
早い段階から気付いてはいたが・・・ゲラが完全に空気になっている。でも代えられないってことは彼からポジションを奪うような選手がいないのかな*2。逆にクラニチャルはボールには絡むが精度が低くて空気を読めていない。本来は違いを生むような選手だったと思うけど、スケールダウンしたのかコンディションが悪いのか。
その後はジョンソンやニュージェントがチャンスを迎えるもシュートはことごとく枠外。スコアは動かずそのまま試合終了。
フルハムは6年ぶりに開幕戦で勝利をあげたらしい。内容はそれほどよくなかったけど、昨シーズン過去最高の7位でフィニッシュしたいい流れに救われたか。今季はELへの挑戦もあり、今後の分岐点となる重要なシーズンになりそう。
対するポンペイクラウチの後釜として獲得されたピキオンヌは、思っていたより運動量があって万能なタイプかもしれない。さすがフランス代表に選ばれた経歴は伊達じゃないか。これからもっとチームにフィットすればおもしろい存在になるかもしれない。
後半はピキオンヌを中心に攻撃がそこそこ機能していたけど、それでもホームでフルハム相手に無得点という結果は楽観視できない。そしてその状況を打開するための采配もイマイチだった。ベンチメンバーは把握していないけど駒不足なのか?それにしても、もっと早い段階で動くべきだったかもしれない。

*1:確信犯だったらナイスプレー。もしフルハムの選手が狙っていたら危険なシーンになり得た。

*2:後日、ダフの獲得が発表された。個人的にも好きな選手だし今のフルハムには効果的な補強になりそう。