第6節 ビジャレアル0−0エスパニョール

ビジャレアル】4−4−2
ディエゴ・ロペス
ハビ・ベンタ、ゴンサロ、ゴディン、カプデビラ
ピレス、セナ、エグレン、カソルラ
ニウマール、ロッシ
<交代>
・エグレン→カニ′52
・ピレス→ジョナタン・ペレイラ′66
ニウマール→ジョセバ・ジョレンテ′68

エスパニョール】4−2−3−1
カメニ
ロンカリア、パレハ、フォルリン、ダビド・ガルシア
モイセース、中村
ルイス・ガルシア、イバン・アロンソ、コロ
カジェホン
<交代>
・中村→ピジュ′19
・コロ→バエナ′46
カジェホン→ハビ・ロペス′82

この試合、リーガでの中村を見る初めての試合になった訳だが、結局その目的は果たせなかった。そう言って差し支えないだろう。そんな状況を作ってくれたのはCBのフォルリン。セナの裏へのパスから抜け出したロッシを、後ろから倒してレッドカード。この影響でロンカリアを本職のCBに移し、右SBの選手を入れる判断を下したポチェッティーノ。ピジュと代わってピッチを去ったのは中村だった。長谷部もボルフスブルクで以前こういった場面があったような気がする。切ない日本人選手たち。
これで数的優位に立ったビジャレアル。ただ現在のビジャレアルは、5節を終えて勝点2という1部昇格以降で最悪の状況。よって予想外のラッキーな展開にも上手く対応できない。ビジャレアルの不調の原因として、攻撃時の運動量の少なさが挙げられると思う。どこかのリーグで3連覇を目指している臙脂のチームに似ている。まぁ要は悪循環、負のスパイラルに陥っているんだろう。
更に後半は、リトリートしてブロックを形成したエスパニョールを崩すのに苦労していた。逆にエスパニョールとしては、正しい戦い方を選んだのかもしれない。
特にカソルラは個人的にも調子が悪そうで、ボールを失う場面が目立った。フラストレーションが相当溜まっているようで、コーナーフラッグを蹴り飛ばしていた。その後やばいと思ったのかフラッグの修復を試みるが失敗。更にフラストレーションが溜まるという悪循環。ただ、それでも違いを生むことができるのがトッププレーヤーなんだろう。カソルラがリズムを取り戻すとビジャレアルのチャンスも増えていった。個人的にはポジションチェンジをして、右サイドから仕掛けていたらどうなっていたか気になった。
また終盤のビジャレアルは前線に選手は揃うが、逆に渋滞を起こしてうまくボールを引き出せなかった。それならいっそのこと、早くジョレンテへ放り込んでしまった方が可能性があったようにも思える。
エスパニョールDF陣のクリアミスからセナのシュート、ロッシの直接狙ったFKもネットは揺らせず。結局この日もイエローサブマリンは沈んだまま。数的優位という状況を迎えながら上昇のきっかけを掴めなかった。
エスパニョールとしては、アウェーで10人の試合と考えれば引き分けは上等。ただこのような状況で中村がどんな働きをするか見れなかったのは残念。