第7節 アストン・ヴィラ1−1マンチェスター・シティー

【ヴィラ】4−1−3−2
リーデル
クエジャル、コリンズ、ダン、ウォーノック
ペトロフ
ミルナー、シドウェル、アシュリー・ヤング
カリュー、アグボンラホル
<交代>
・カリュー→へスキー′68
アシュリー・ヤング→レオ・コーカー′81

【シティー】4−3−3
ギブン
サバレタ、コロ、レスコット、ブリッジ
ライト・フィリップス、デ・ヨング、バリー
テベスアデバヨール、ベラミー
<交代>
デ・ヨングアイルランド′49
テベスサンタクルス′68

キックオフから猛攻を仕掛けるヴィラ。意図的にサバレタを狙っているのか、序盤は2トップのどちらかが左サイドに流れてからの攻撃が目立った。しかしゴールに堅い鍵をかけるギブン。
バリーがボールを持つたびにブーイングを浴びせるヴィラパーク。特に彼がCKを蹴るときは一段と激しい罵声を浴びせていたが、これもまたプロの宿命。ただバリーは落ち着いてプレーしていた。中途半端な覚悟でチームを去った訳じゃないんだろう。
3人のストライカーを並べたシティーだが、彼らは常に前線に張っている訳ではなく、意外とボール運びにも絡んでくるのがおもしろい。特にベラミーとテベスは積極的にボールを受けていた。これはシティーのDFラインからのボール運びに難があるためかもしれない。ボールを出す側(DF)の問題もあるけど、受ける側(MF)の動き出しの悪さもありそう。ただ前述の2人が献身的にボールを受けていたので助かっていた。またテベスはSWPが勝負できるように中に流れてきたりと、試合を通して献身的なプレーを見せていた。
試合はヴィラのCKから動いた。ダンが古巣へ打点の高い強烈なヘディングをプレゼント。「ハンマーで叩いたようなヘディング」とは実況の八塚さん曰くだが、本当にそんな音がする力強いヘッドだった。
全体的に間延びしてきて打ち合いの様相を呈してきた所で、シティーがゴールをこじ開けた。アイルランドのスルーパスに抜け出したアデバヨールから、最後は中で待ち構えていたベラミー。アイルランドは縦への意識が高く攻めのパスが出せるのがいい。この試合ではそのよさがチームにいい影響を与えていた。周囲の選手との相性もよさそうだし、バリーがしっかり舵を取れれば、この3センターは相手にとって脅威だと思う。
ゴールを決めて勢いに乗ったのか、終盤になって輝きを増すベラミー。逆に途中で入ってきたへスキーは、カペッロの期待に応えられず何もできない。試合が動きそうな要素はあったが、結局1−1のまま試合終了。