J1第34節 浦和0−1鹿島

過去2シーズンにはない、異様な緊張を感じた最終節だった。07年、緊張は多少あったかもしれないが、奇跡の逆転優勝を信じていた。08年、優勝のかかった最終節の途中で寝るという暴挙に出たのは懐かしい思い出。でもそれだけ自分の中で何か確信があったんだろう。緊張なんて全く感じなかった。
ただ今シーズンは違った。キックオフからエンジン全開で来るレッズに対して、恐怖心すら芽生えた。テレビの前で見ていてこれなんだから、選手は相当のプレッシャーと戦っていたんだと思う。でもそこで崩れないのは、やはり2連覇の経験があるからなんだろう。勝負所と見られた後半で確実に点を奪い、終盤に押し込まれた時間帯も集中して守り切った。
そして歓喜の時を迎える。史上初のJリーグ3連覇達成。試合終了後は何も言葉が出なかった。ピッチの上で優勝を喜ぶ選手たちをただ黙って見ていた。それしかできなかった。でもそれだけでよかった。あの日、鹿島アントラーズの優勝を喜ぶことができる、鹿島アントラーズのサポーターで本当によかった。