第22節 エバートン2−0マンチェスター・シティー

エバートン
ハワード
P・ネビル、ハイティンハ、ディスタン、べインズ
ドノバン、フェライニピーナール、ビリャレトディノフ
ケーヒル、サハ
<交代>
・ディスタン→コールマン
・サハ→ジェームズ・ヴォーン
・ドノバン→バクスター

【シティー
ギブン
サバレタミカ・リチャーズ、コンパニ、ガリード
ペトロフ、デヨング、バリー、ベラミー
テベスサンタクルス
<交代>
サンタクルスロビーニョ
ペトロフ→ベンジャニ
ロビーニョ→ライト・フィリップス

今季エバートンの試合を見るのは2回目。唯一あるのは開幕戦でアーセナルにボコられていた記憶。でも前節はそのアーセナルを相手にアウェーで「勝点2を落とした」と評される引き分け。状態は上向きってことか。対するシティーはヒューズショックの後、マンチーニ就任以降はリーグ戦4連勝と波に乗っている。
キックオフから間もない時間帯にこの試合のターニングポイントが訪れる。サンタクルスが負傷退場して代役にロビーニョが入った。結局はこの交代が試合に大きな影響を及ぼした。マンチーニにとって、ロビーニョの空回りはサンタクルスの負傷と同じく誤算だったはず。でもそれならそうと、後半にあっさりとロビーニョを代えたマンチーニは嫌いじゃない。
エバートンはドノバン、シティーペトロフとそれぞれ右サイドの選手を中心に攻める両チーム。序盤はシティーがやや攻勢だったが、サンタクルスが交代した辺りから流れはエバートンに。フェライニの高さをうまく生かしたのも流れを引き寄せられた要因。そして流れのあるうちに先制点を奪ったエバートンピーナールの直接FKは、壁の微妙な隙を突いた素晴らしいシュートだった。
リチャーズがPA内でサハのユニフォームを引っ張ったとしてPKの判定。このファウルに関しては賛否両論あるだろうけど、個人的にはファウルを取って正解だったと思う。ユニフォームを引っ張っていたのは明らかだし、あれをよしとするとその後の試合を裁く上でファウルの基準が緩くなり過ぎる。妥当なジャッジだった。このPKをサハが落ち着いて決めてシティーを突き放す。
この試合で何度もミートしているフェライニの頭。ドノバンのCKから高い打点の強烈なヘッドをお見舞いするが、ギブンがかろうじてゴールに鍵を掛ける。高い打点と言えばケーヒルも負けてないよってことで、ベインズのクロスに合わせてみせるがクロスバーに嫌われる。
エバートンは若手への出場機会を与える余裕の交代策で快勝。結果はFKとPKのゴールだったけど、しっかり内容も伴っていて今後の上昇に期待できる試合だった。ドノバンやハイティンハなど、移籍した選手もフィットしていたように思える。ビリャレトディノフは初めて見た選手だけど、エバートンのサッカーにうまく変化を付けられる選手のように見えた。とりあえず今後が楽しみかな。
ティーは選手をかき集めた当初のようなちぐはぐした攻撃で、可能性をあまり感じなかった。イージーショートコーナーのミスもあったり、中盤でベラミーとデヨングがボールを見合って失ってしまった場面も。連勝中にゴールを量産していたテベスもこの日はブレーキ。ロビーニョと連携して相手を崩す場面はほとんど見られなかったが、ここがサンタクルスだった場合にどのような結果になっていたかは非常に気になるところ。